オール電化の電力会社おすすめの選び方|時間帯別プランで見る5つの観点【2026年版】
オール電化住宅で電力会社を選ぶときの観点を中立解説。深夜電力・時間帯別プランの有無、オール電化向けプランの確認、乗り換えで割高にならないかのチェックまで、注意点も正直に整理します。
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オール電化の家に住んでいると、「電力会社って自由に選べるのかな」「乗り換えたら電気代って下がるのかな」と気になりますよね。わたしも新しいサービスや料金プランを調べるのが好きで、オール電化向けの電力会社選びを調べていくうちに、普通の家庭とはちょっと違う注意点があることがわかってきました。
結論から言うと、オール電化はガス併用の家庭ほど気軽に乗り換えできません。なぜなら、オール電化向けの時間帯別プランを扱っている電力会社が限られていて、安易に乗り換えると逆に割高になることもあるからです。それでも、観点を押さえて比較すれば、自分の使い方に合った会社を選べる可能性は十分あります。
この記事では、オール電化の電力会社をどんな観点で選べばいいのか、そして乗り換える前に必ず確認したいポイントを、中立的に整理します。煽らず、注意点も正直にお伝えしますね。
(確認日: 2026-06-21/料金・プラン内容は地域や事業者によって異なり、変動します。最新は各社公式サイトで確認してください)
オール電化の電力会社は自由に選べるの?
電力小売の全面自由化により、オール電化の家庭でも電力会社は原則として自由に選べます。ただし、オール電化に向いたプランを扱う会社は限られているのが実情です。
2016年4月の電力小売全面自由化以降、家庭向けの電気もさまざまな新電力から購入できるようになりました(出典: 資源エネルギー庁「電力の小売全面自由化」)。オール電化の家庭も例外ではなく、契約先を切り替えること自体はできます。
ただ、ここが大切なポイントです。オール電化は夜間にお湯を沸かしたり蓄熱したりするため、「夜間が安い時間帯別プラン」が前提になっている家庭がほとんどです。この時間帯別の専用プランを用意している新電力はまだ多くありません。だから「選べるけれど、選択肢は思ったより狭い」と考えておくと、現実に近い見方ができます。
なぜオール電化は普通の家庭と選び方が違うの?
オール電化は夜間にエネルギーを使う比率が高く、料金単価が時間帯で大きく変わる前提だからです。日中の単価だけを見て選ぶと判断を誤ります。
ガスを併用している家庭では、お湯も調理もガスでまかなう分、電気の使用は照明や家電が中心です。一方、オール電化はお湯(エコキュートなど)も暖房(蓄熱式など)も調理もすべて電気です。その結果、電気の使用量そのものが多くなり、しかも「いつ使うか」が料金に直結します。
多くのオール電化向けプランは、夜間(深夜帯)の単価を安く、日中の単価を高く設定しています。つまり、
- 夜間にまとめてお湯を沸かす・蓄熱する家庭 → 時間帯別プランの恩恵を受けやすい
- 在宅勤務などで日中に電気をたくさん使う家庭 → 日中単価の高さが効いてくる
このように、同じオール電化でも使い方しだいで「お得かどうか」が変わります。日中単価が一般的な従量プランより高めに設定されているケースもあるため、夜間単価の安さだけで飛びつかないことが大事です。
オール電化の電力会社選び、どんな観点で見ればいい?
「オール電化向けプランがあるか」「時間帯別の単価」「乗り換えで不利にならないか」「契約条件」の4軸で見ると整理しやすいです。
下のチェック表に、オール電化の電力会社を比べるときに見ておきたい観点をまとめました。気になる会社が出てきたら、この表を片手に公式サイトで確認してみてください。
| 確認する観点 | 何を見るか | なぜ大事か |
|---|---|---|
| オール電化向けプランの有無 | 時間帯別・深夜割引の専用メニューがあるか | オール電化に合わないプランだと割高になりやすい |
| 時間帯別の単価 | 夜間・日中それぞれの単価(円/kWh) | 自分の使う時間帯と合うかで損得が決まる |
| 夜間時間帯の区切り | 何時から何時までが「夜間」か | 各社で区切りが違い、生活リズムと合うか要確認 |
| 基本料金・最低料金 | 月額の固定部分 | 使用量が少ない月でも発生する |
| 市場連動型かどうか | 単価が市場価格で変動するか | 変動リスクを許容できるか判断が必要 |
| 解約条件・違約金 | 契約期間の縛り・解約金の有無 | 短期で戻す可能性があると影響大 |
| 元のプランに戻れるか | 現在のオール電化プランが新規受付終了でないか | 一度抜けると同条件に戻れない場合がある |
| 燃料費調整・再エネ賦課金 | 上乗せ分の扱い | 表示単価以外の負担も総額に効く |
観点1:オール電化向けの専用プランがあるか
まず確認したいのが、その会社にオール電化向けプランがあるかどうかです。一般的な従量電灯プランしかない会社にオール電化の家庭が乗り換えると、夜間割引が効かず割高になる可能性があります。
公式サイトで「オール電化」「時間帯別」「夜間割引」といった言葉が出てくるプランがあるか、まず探してみましょう。
観点2:時間帯別の単価と夜間の区切り
夜間が安いといっても、安さの度合いも、何時から夜間扱いになるかも会社ごとに違います。たとえば夜間が23時〜翌7時の会社と、22時〜翌8時の会社では、お湯を沸かす時間帯と合うかどうかが変わってきます。
エコキュートの沸き上げ時間や、洗濯・食洗機を回すタイミングを思い浮かべながら、自分の生活と合う区切りかを見てみてください。
観点3:市場連動型の変動リスク
近年は、電力市場の価格に応じて単価が上下する「市場連動型」のプランも増えています。市場価格が下がった時期は安くなる一方、価格が高騰すると単価が上がるリスクもあります。
電力・ガス取引監視等委員会も、市場連動型を含むプランについて契約内容をよく確認するよう注意を促しています(出典: 電力・ガス取引監視等委員会「電気の契約に関する情報」)。安定した単価を望むなら、市場連動型かどうかは必ずチェックしておきたいところです。
乗り換えると本当に電気代は安くなるの?
安くなる家庭もあれば、逆に高くなる家庭もあります。「必ず安くなる」とは言えません。
ここは正直にお伝えしたい部分です。オール電化の乗り換えは、ガス併用世帯の乗り換えよりも慎重さが求められます。理由は主に2つあります。
ひとつは、現在加入しているオール電化プランが、すでに条件の良い旧プランである場合です。電力会社のオール電化向けプランの中には、過去に契約した人だけが使える、夜間単価がかなり安い旧メニューがあります。こうしたプランは新規受付を終了していることが多く、一度解約すると同じ条件に戻れないケースがあります。乗り換えで月々わずかに安くなっても、戻れない旧プランを手放すことで長期的には損をする、という事態もあり得ます。
もうひとつは、日中の単価です。乗り換え先のプランが夜間を安くする代わりに日中を高く設定している場合、在宅時間が長い家庭では日中の使用量が増えて総額が上がることがあります。
だからこそ、乗り換えを考えるときは「夜間単価が安いか」だけでなく、「自分の今の使い方で、年間トータルどうなるか」をシミュレーションしてから判断するのが安心です。検針票や電力会社のマイページで、時間帯別の使用量を確認できる場合があります。
電力会社全体の比較の進め方は、別記事の電力会社比較(kounetsu/denryoku-kaisha-hikaku)でも整理しているので、あわせて見てみてください。
オール電化プランの「新規受付終了」って何が問題なの?
旧オール電化プランは新規受付を終了していることが多く、一度抜けると同じ条件に戻れない場合があります。これが乗り換えで一番気をつけたい点です。
オール電化が普及し始めた時期に各社が用意した夜間割引プランの中には、現在は新規申込を受け付けていないものがあります。今そのプランに入っている人は継続できても、いったん別の会社や別プランに切り替えると、もう同じプランには戻れません。
これは「乗り換えで失敗したら元に戻せばいい」という考えが通用しないことを意味します。乗り換え前には、
- 今のプランが新規受付を続けているか
- 解約後に元のプランへ戻せるか
- 戻せない場合、代わりに選べるプランの単価はどうか
この3点を、現在契約している電力会社に問い合わせて確認しておくと安心です。確認をひと手間かけるだけで、後悔のリスクをぐっと減らせます。
契約期間の縛りや違約金はどう確認すればいい?
申込前に、契約期間・解約金・更新条件を公式の重要事項説明や契約書面で確認します。オール電化は元プランに戻れないこともあるため、特に慎重に。
新電力のプランの中には、契約期間の縛りがあり、期間内に解約すると解約金がかかるものがあります。一方で縛りのないプランも多くあります。どちらが良い悪いではなく、自分が「合わなかったら戻したい」と思うかどうかで選ぶといいですね。
確認するときは、広告のキャッチコピーではなく、
- 重要事項説明書
- 契約締結前の交付書面
- 料金メニューの細かい注記
といった正式な書面を見るのがポイントです。経済産業省や資源エネルギー庁も、契約前に料金や条件をよく確認することを呼びかけています(出典: 経済産業省 資源エネルギー庁「電力小売自由化に関する情報」)。
乗り換えの具体的な手続きの流れは、電力乗換手順(kounetsu/denryoku-norikae-tejun)でステップごとに解説しています。実際に動く前に目を通しておくと、スムーズに進められます。
エコキュートや蓄熱の使い方で選び方は変わる?
変わります。お湯や蓄熱を「いつ・どれくらい」使うかによって、合うプランが違ってきます。
オール電化の電気代の多くは、エコキュートの沸き上げや蓄熱暖房が占めます。これらは設定によって稼働する時間帯を調整できることがあります。たとえば、
- 夜間に沸き上げを集中させているなら、夜間単価の安さが効く
- 昼間に追い焚きや沸き増しが多いなら、日中単価の高さが負担になる
- 季節で使用量が大きく変わるなら、冬の暖房使用も含めて年間で見る
といった視点が必要です。沸き上げの時間設定を見直すだけで、今のプランのまま電気代が下がることもあります。乗り換えの前に、まずは家電の使い方を整えてみるのもひとつの方法です。
オール電化に限らない電気代節約の考え方は電気代節約(kounetsu/denkidai-setsuyaku)でも触れているので、節約から先に取り組みたい方はそちらもどうぞ。
オール電化で電気代が高いと感じたら、まず何をすればいい?
いきなり乗り換えるのではなく、まず使用状況の把握と使い方の見直しから始めるのがおすすめです。
「電気代が高い」と感じたとき、すぐ乗り換えに飛びつきたくなりますが、順番としては次のステップが落ち着いて進められます。
- 検針票やマイページで、時間帯別の使用量を確認する
- エコキュートや蓄熱の稼働時間が夜間に寄っているか見直す
- 日中の使用量が多いなら、家電を使う時間をずらせないか考える
- その上で、今のプランと乗り換え候補を年間ベースで比較する
- 旧プランに戻れるか、契約条件はどうかを確認してから決める
この順番なら、乗り換えなくても改善できる部分が先に見つかることがあります。オール電化の電気代が高くなる原因については電気代が高い原因(kounetsu/denkidai-takai-genin)でも掘り下げています。
なお、オール電化の家庭が都市ガスを引いて電気ガスセットにする、といった選択は基本的に向きません。オール電化はガス設備がないため、電気ガスセット割(kounetsu/denki-gas-set-hikaku)の対象になりにくい点も知っておくとよいですね。
よくある質問
Q. オール電化の家でも電力会社は自由に選べますか。
A. 原則として選べます。ただし、オール電化向けの時間帯別プランを扱う会社は限られているため、選択肢は普通の家庭より狭くなりがちです。プランの有無を公式サイトで確認してから比較するのが安心です。
Q. オール電化で電力会社を乗り換えると必ず安くなりますか。
A. 必ず安くなるとは言えません。夜間単価が安くても日中単価が高いプランもあり、使い方によっては逆に高くなることがあります。年間トータルでシミュレーションしてから判断するのがおすすめです。
Q. 今のオール電化プランは、乗り換えた後でも元に戻せますか。
A. 戻せない場合があります。旧オール電化プランは新規受付を終了していることが多く、一度解約すると同条件に再加入できないことがあります。乗り換え前に、現在の電力会社へ戻せるかどうかを必ず確認してください。
Q. 市場連動型のプランはオール電化に向いていますか。
A. 一概には言えません。市場価格が下がった時期は安くなる反面、高騰時は単価が上がる変動リスクがあります。単価の安定を重視するなら、市場連動型かどうかを契約前に確認しておきましょう。
Q. 乗り換えずに電気代を下げる方法はありますか。
A. あります。エコキュートの沸き上げ時間を夜間に寄せる、日中の家電使用を見直すなど、使い方の調整で今のプランのまま下がることがあります。乗り換えの前に、まず使用状況の把握から始めるとよいですね。
まとめ:観点を押さえれば、オール電化でも自分に合う会社を選べます
オール電化の電力会社選びは、ガス併用の家庭よりも慎重さが必要です。オール電化向けプランを扱う会社が限られ、旧プランに戻れないリスクもあるため、「夜間単価が安いから」とすぐ乗り換えるのは禁物です。
時間帯別の単価、夜間の区切り、市場連動型かどうか、解約条件、そして元プランに戻れるか。この観点をひとつずつ確認していけば、自分の使い方に合った会社を落ち着いて選べます。まずは今の使用状況を把握することから始めてみてくださいね。
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免責事項
本記事は2026-06-21時点の公開情報をもとに、オール電化の電力会社選びの一般的な観点を中立的に整理したものです。料金・プラン内容・契約条件は地域や事業者によって異なり、変更される場合があります。記載は特定の電力会社・プランへの加入を保証・推奨するものではありません。契約の前には必ず各社公式サイトや重要事項説明書で最新の内容を確認し、ご自身の使用状況に合わせてご判断ください。